施工の流れ:下塗り作業
施工の流れの補足として [ 6.下塗り作業 ]の詳しいご説明をします。
下塗り作業は最初に塗る塗料になるので、塗装対象物との密着性が大切になります。塗装対象物によって様々な種類の下塗り材があるため、それぞれに最適な下塗りを施して行います。下地の劣化状況によっては通常1回塗りのところ2回塗り重ねて下地を作ります。仕上がりの美観や塗装の耐久性にも直接影響を与えるため下塗りは大切な作業となります。
主な下塗り作業の例として以下のものがあります。
モルタル壁の場合
微弾性フィ―ラ―を使用します。
通常は白色の塗料になります。少し弾力性のある塗料の為、今後のクラック発生をおさえるのと同時に今発生しているクラックの補修も行えます。下地の状態によって厚付け塗装をおすすめする場合もあります。
サイディング材の場合
水性又は、弱溶剤エポキシ樹脂サイディング用サーフェサーを使用します。通常は白色の塗料になります。新築時に何かしらのコーティング等を行ってる場合は通常の下塗り材だと塗料の剥がれの原因になるので事前に確認させて頂きます。その場合は専用のシーラ―材を使用させて頂きます。
※クリア―塗装の場合に限り下塗りはいたしません。
金属サイディング、鉄部の場合
二液弱溶剤型エポキシ樹脂系錆止め材を用いて塗装します。
木部の場合
木部用エポキシ樹脂系下塗り材を用いて塗装します。劣化や吸い込み具合によって塗り回数は異なります。
平板スレート屋根の場合
棟板金等は鉄部同様に錆止め材を用いて塗装します。初めての塗り替えの場合は吸い込みが激しいため注意が必要です。スレート部には二液反応硬化形シーラ―材を吸い込みが止まるまで塗り重ねします。二回目以降の塗り替えの場合は弱溶剤型のシーラ―を使用します。
それぞれに最適な種類の下塗り材を使用して塗装します。